あらあら大変ね

いろいろです

愛してるなんて知ってる

明けましておめでとうございます。まだ松の内です!

去年書いて下書き状態の日記が4つくらいあるんですけど、まあそのうち…というわけで「スターウォーズ episode7 フォースの覚醒」観てきました。

今年最初に観た映画は先日夜中にやってた「私の中のあなた」だったんですけどあれ話を知っているので……映画館1本目のこれを最初にカウントしましょう。

狙い通りIMAX3Dで観てきました!つまりネタバレです!というかネタバレを書くためだけの日記です。オッケー!そうこなくっちゃー!

 

あらすじ:遠い昔、遥か彼方の銀河系で……(当たり前だ)

ひとこと:ひとことに出来なかった。この日記4300文字ある。

 

念のため私は熱烈なファンと言うのは大げさだと思うけれど、7~80年代特有のあのロマンシズムをこよなく愛しているし、新3部作の時はコロコロコミックに 載った漫画も読んだし、C-3POとR2の海外ファンフィクを必死に訳しながら読むし、あと「スターツアーズ」のキャプテンレックスことRX-24を廃棄 にするくらいなら引き取りたいです。まあまあファンか?

 

いやあでもなんていうかすごかった。。。感想書こうと思ったけど書けない。

マッドマックスの時ですら一応言語化能力残ってたのに。多分もう一回は絶対観ると思うけどIMAX3Dじゃなくて吹き替え2Dでいいかな。せっかくだし吹き替えも聞きたい。そしてIMAX本当に素晴らしいけどXウィングかっこよすぎてガチ酔いしたの。

先にまとめておくと、私は「憧れ」の物語だと思いました。レイの外の世界への憧れ、フィンの「人間」として生きることの憧れ、そしてレンの本当の意味で他者への憧れ。一番最後が一番タチ悪いっていう笑。人間の動く動機として「憧れ」って一番スタンダードなのに描くのがとっても難しいなって思った。「憧れ」からすべてが始まって過去から未来に繋がっていくところはこの映画の白眉ですね。

 

じゃあこっから先は適当に書きます。長いです。

 

もうねあのIMAXの画面でメインタイトルが「ジャーーーーーーン」しただけで凄まじい感動だったね。そのあとの一行目が「ルーク・スカイウォーカーが消えた」消えた、じゃねーよ!はいそうですかってなるかよ!エヴァQか!笑わせるな!

どこから書いていいか分からない。じゃあまずBB-8とか言う天使。可愛い。可愛い。可愛い。可愛い。可愛い(以下エンドレス)
信頼と安心のR2先輩は常に強気&強引だったので、不安を見せたり言いよどんだり可愛くてたまりません。エースパイロットのパートナーというのもいいね。エースパイロットって今でも存在するのか?中東あたりには……?あざといくらい可愛い。あざとい!?あざといプログラムされてんのかな?

次 フィン君な。「幼い頃から殺人を叩き込まれていて名前もない」ていう設定ベタすぎて最高。ベタな設定がストームトルーパー着て歩いてる。

初めて出来た友達に名前をつけられて、次に淡い恋のような友情を知って、逃げることをやめて誰かを守ることを知る。歩く王道要素じゃん。ポーと再会するところとか、相棒!とか言われているし。2時間半で彼は王道を歩んでただの殺人マシーンから「人間」に転生したんだなって実感する。こんな王道要素持ちをヒーローではなく実質ヒロインにしてしまうのがスターウォーズの怖いところ。ていうかラスト見て思った。!!!!!眠り姫!!!!!

という訳でフィン君をヒロインにしてしまうヒロインのレイちゃん。レイちゃんという名前の通り完全にセーラームーン系譜。ていうかセーラームーン。強い。可愛い。強い。可愛い。なんでも引きちぎる。あとあの衣装素晴らしくない?たった一枚の布をまとっているだけなのに女性らしさと高貴さが出せるよね。

話逸れるけど私は日本で「戦う女の子」の地位を確立したのはセーラームーンだと思ってて、フェミとか女性自立とか関係なく「好きな人は私たちが守るんだ!」という概念がとっても好きだったんですね。女の子も男の子を守っていいんです。

男性の言う女性への「守ってあげたい」って現代日本では実質貧困とか障害から守ることを指してしまってロマンの欠片もない。だから漠然としたヒロイズムに酔って言ってません?でも女性が男性へ言う「守ってあげたい」は本当に心身を文字通り守るニュアンスが強い気がする。貴方を苦しめるすべてのことから~(ユーミン)これが最終的に聖母たちのララバイ」観念になるわけです。けれどももっと深い愛があるの~♪

何を言っているのか分からないけどレイちゃんはその系譜になるのではないでしょうか。あとレイちゃんはルークの娘?と各所で言われていますがどうなんでしょーね。BB-8とC3POなしで会話をまともにしているのが気になります。それ出来るのR2とルークくらいじゃない?アナキンはどうだったかね。まあ機械いじり得意な系譜なんだけどね3人とも。父と子の物語とすればルークの子が妥当ですけど。

 で、今回一番の問題児カイロ=レン君ね。本当にただの超弩級問題児。映画館が明るくなった瞬間、トルーパーもドン引きのメンタル弱い癇癪持ちベイダーオタクに、「あのキャラはどうなの……?」と各所で一斉に始まるダメ出し。

公開日に観に行った母に「観たよ」とラインして帰ってきた第一声が「カイロ=レン弱すぎ」とここでもダメ出し。さらに母「それでもダースベイダーの孫かよ」とさらにダメ出し。いや、アナキンもメンタルコントロール下手くそだったけどね。下手くそじゃなかったらベイダーにならないから。でもアナキンレベルで吹っ切れていれば銀河牛耳っても別にいいかなって言うのは分かるし説得力あった。レン君に銀河は担いきれない。ていうかダースベイダーの孫でレイアとソロの息子という称号が最早にないきれてない。「善への誘惑」って新しい概念だな!早く転向しろよ!どうせお前EP9あたりでいい子に戻ってでも父殺しの罪を背負っているからレイちゃん庇って死んだりするんだろ?とか思っちゃった。ナディアの最終回か。

まあでもここまで酷いともうネタにするしかないしダメな子ほど可愛いになってきますよね分かりますハンソロさん。みんなダメな子ほど可愛いみたいです。可愛いです。そこでマスク取るのか!ええかっこしいか!「お、俺がお前(レイ)の師匠になってやってもいいいいいんだぜ?」的な?うるせえ童貞黙れ。この映画ソロ以外童貞じゃない?いやポーは非童貞っぽい。あれはレジスタンスの女抱いてる。ハックスも童貞だと思う。「教育が必要のようね?」(byエロい女将軍)

でもこの愛すべきダメダメダメな子のために、お父さんはいる訳ですよ。どんなにダメな子でも愛してくれる親がいる君は幸せだったんだよレン。

もうね、この映画はハリソン・フォードのためにあったよ。だからね、途中から(1と4を知っていればみんな思うだろうけど)ああソロこれは死ぬんだなあ、死ぬんだろうなあ、って思いながら観てて、でもそんな思い切ったことやんのか?ジャージャーエイブラムス?とか思ってたけど殺りやがった。しかもこの人フォース関係ないのに息子によって。最悪の形で。ライトセーバーで串刺して高所から落として挙句惑星ごと爆発させて念入りに殺しやがった。死んだからな!お前らのハン・ソロ、死んだからな!って念入りすぎてその場では悲しいとか思えなかった。初回とか悲鳴上がったんじゃないか?

でもねえ、こんな素晴らしい映画の中で、こんなカッコイイみんなに愛されるハン・ソロが深い悲しみしかない遣る瀬無い死に方をするの、淋しいし悲しいのに本当に清々しくて、このハン・ソロという幻の人物を私は、私だけじゃなくてみんなが、勿論レイアやチューバッカ心の底から愛していたんだと思ったし、この人生を演じきったハリソン・フォードは素晴らしい役者だと思った。こんな素晴らしい人を作り上げてくれてありがとうしかない。もう、一世一代の芝居見たなって感じだった。生きていて欲しい気持ちはあるけど死んでいても全然構わない。

だからもうレン君も全部許した。お父さん君のこと最後までずっと愛していた。ハン・ソロが愛していた君を恨むことは出来ないんだ。でもダメな子だ。もうちょっと成長して。欲を言えばフォースを持たない父と持っている子、の関係もっと観たかったな。それがルークに預けたいきさつなんだけどさ。あ、今気づいたけど30年経っても借金だらけのハン・ソロも結構ダメ人間だったわ。成長してなかった。結局死ぬまで金は返さない人間だった。ダメだわ。

レイアとソロが相変わらず喧嘩カップルで萌えた。でもこれから旧作で二人を見たときちょっと悲しく、寂しくなっちゃうんだろうな。あの「愛してる」「知ってる」を聞いて、胸が痛むんだろうな。チューバッカもな、切ないなあ。わしゃチューバッカがレイアよりはるかに心配だったよ。意外と元気そうで安心。

スターウォーズって常に父と子の話だったけど(父のいないアナキンはオビワンとの関係が代替手段にはなり得なかった)常に登場する義父=師匠との別れの方が切ないなって感じる。どうして師匠はいつも弟子の目の前で死ぬんだろう。本当の父の代わりにはなれないからか。だからレイがチューバッカやレイアとその悲しみを分かち合ってるシーンもとても好きだよ。

うちのC-3POとR2もいい夫婦のままで安心した。デレC-3POでした、ごちそうさまです。なんかもう書きたいこと書いてしまった感じだけどこれ書くのに一晩かかってんだよ。

見せ方にうわあ~~うめえええって思ったのは、ポンコツ=ミレニアム・ファルコンが見えるシーンとか、ハン・ソロとチューバッカ夫婦の登場シーンとか、最後の雪の中での戦いとか。ラストなんてモロ黒澤映画かと思った。世界のミフネがベイダーでも良かったなと今となっては思う。あとねえ歳を取ることは必ずしも悪いことじゃないと思うんだなーやっぱ。ソロもレイアもルークも歳とってるんだけど、彼らが歳をとった姿を見られたことが嬉しいというか。最後のルークなんてかっこよすぎだもんね。一言も喋ってないのに!

あと冒頭から血の表現があったのがSWっぽくなくて驚いた。フィンの血べちゃーから始まって、あれは最後の雪合戦(?)のための演出なのかな。白い雪に血っていうベタだけど非常に美しい演出のための。今回限りかなー?私はかなり新鮮だった。

だいたい書き切った。ここまでお読みいただきありがとうございました。見ての通りまとまりませんでした。

2回目見に行きます。必ず行きます。